肋間神経痛の症状や原因を知ろう

胸に痛みがあるとき、疑わしい病気の特徴は?

 

肋間神経痛の場合は、精髄から肋骨にかけて痛みが走ります。でも、なんだか胸が痛いとき果たして肋間神経痛なのかどうかわからないことが多いため、胸痛をともなうおもな病気について説明しましょう。

 

「前胸部が痛い」=狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)などが考えられます。狭心症は階段を昇るなど通常より激しい運動の最中や、就寝中などある一定期間に起こるタイプもあります。心筋梗塞は狭心症を起こしていたひとによく発症し、狭心症より激しい胸痛はニトログリセリンでも治まりません。解離性大動脈瘤は激しい胸痛と背部痛があり、高機能の医療機関に入院する必要があります。

 

「胸の痛みとともに、咳や呼吸困難がある」=肺梗塞や自然気胸が疑われます。肺梗塞は強い胸痛、血痰、呼吸困難などを発し、心筋梗塞ともよく似た症状です。自然気胸は肺がいきなり割れたような状態で、突然の胸痛と呼吸困難に襲われます。急速なショック症状を起こすこともあるため、至急、高機能の医療機関への入院が必須です。

 

「右季肋部(うきろくぶ:みぞおちの右側あたり)が痛い」=胸痛が消化器系の病気によるケースもあり、右季肋部が痛くなったら発熱や黄疸をともなう胆石症かもしれません。激しい上腹部痛があったら急性膵炎の疑いがあります。これらの場合も、すぐに医院で診断してもらってください。