肋間神経痛の症状や原因を知ろう

痛みをできるだけ緩和する方法は、薬物療法が中心です

 

肋間神経痛は肋骨の下側に沿って起こるため、肋骨の下側に圧痛点が存在します。ほとんどの場合では、ほかに神経学的に異常は発見されていません。

 

肋間神経痛の原因としては前述したほかに胸膜炎や肺炎、肺がんなども考えられます。治療法ではありませんが、まず最初はこのような具体的疾患から生じている胸痛なのかどうかをチェックしてみるべきでしょう。

 

自分でできる方法は“目視”で、肋間神経痛がある場所に発疹(帯状発疹)がおこっていないかを目で見て確かめます。医院ではレントゲン写真を撮って肋骨の骨折や胸膜炎(肋膜炎)、肺の腫瘍や炎症の有無、あるいは高度の変形性脊髄症や転移性腫瘍の有無をチェックしてくれます。

 

肋間神経痛以外の疾患が見つかったらその治療が最優先ですが、とくになにもなかった場合には、肋間神経痛の痛みに対する治療は薬物療法が中心となります。

 

なかなか治癒がむずかしいケースでは、痛みを発している脊髄髄筋の部分で硬膜外にカテーテルという消毒した細い管を差しこみ、そこから麻酔剤や鎮痛剤を注入する“硬膜外麻酔”治療が現在ではいちばん有効だそうです。

 

西洋医学による薬物療法と併用して、東洋医学の指圧を自分で施術するのもおすすめ。静かに呼吸しながら痛む部分を軽く指圧するだけでも、肋間神経痛はかなり緩和することができるのです。